リストカットをする本当の理由を科学的に説明します。
こんにちは!
ブログを訪れてくださり、ありがとうございます。
さて、リストカット(通称リスカ)を、身近に聞く方も多いのではないでしょうか。
リストカットをする理由はなんでしょうか?
・構って欲しい。
・周りに気づいて欲しい。
・心の傷を目に見えるようにしたい。
・自殺の疑似体験をして自殺を思いとどまりたい。
このような理由が一般的に挙げられていますね。
でも本当は、リストカットは脳科学、心理学的にとても自然なメカニズムから起きているのです。
脳は「孤独」に反応する
脳の活動を調べた社会心理学の実験で、興味深いデータがあります。
人間は身体が傷つけられると、脳の身体的な痛みを感じる部分が活発に反応します。(当たり前ですね。)
ある研究グループは、被験者を故意に集団から疎外し続け、その脳波を調べる実験をしました。
すると、集団から疎外された人の脳は、身体が傷つけられたときと同じ反応をしていたのです。
簡単に言うと、人は孤独を感じると身体的な痛みを感じるのです。
でも、実際は身体は健康そのものです。
脳は不整合を嫌う
脳の重要な機能の一つですが、脳は現実と認識の不整合が大嫌いです。
実際に起こっていることと、脳が信じていることが同じでないと脳は落ち着きません。
孤独を感じるときに脳は身体的な痛みを感じているのに、身体は傷ついていない。
この不整合をなくすために、脳は身体を傷つけるように指令を出します。
リストカットのメリットとデメリット
リストカットをすると、一時的な快感が得られます。
それまで現実と認識の不整合のせいでおかしくなっていた脳が、実際の痛みによって安心感を覚えるからです。
その快感を覚えることで、脳は麻薬中毒者のようにリストカットを繰り返すようになります。
神経が何度も切断され、痛みも感じにくくなります。
しかし、根本にある「孤独感」はそこにあるままです。
そのため、リストカットはどんどん頻繁になり、そのうち高揚感も安心感も感じなくなります。
身体は傷だらけになり、周りの視線や偏見がさらにあなたを孤独にします。
リストカットをする気持ち、すごくわかります。
だってこれは、気持ちの問題ではなくて脳の問題だから。
あなたにはどうしようもない。
ただ、私が知っておきたかったリスクだけをお伝えします。
私も、10年経った今でもくっきりと痕が残っています。一度腱まで切った時に腱と皮膚が繋がってしまい、手首は二度とうまく曲がらないです。
今ではとても幸せですが、この傷は一生隠して生きなければなりません。
リストカットの代わりに何ができるか
どうしても切りたい、という時、推奨されるものではないですが、こうしておけばよかったというものを紹介します。
・目立たないところを傷つける。
私は太ももにも傷がありますが、人目に触れることは滅多にないし、怪我の言い訳もしやすいように思います。左手首だと「いかにも」で隠すのがとても難しいからです。
・痛みや孤独を絵などにして表現する。
脳は感じている痛みが目に見えないために不安定になっています。あなたの痛みが、言葉、絵、彫刻など何か具体的なもので充分に表現できれば、あなたの脳も少し落ち着くはずです。
・ピアスを開ける。
ピアスの傷なら、リストカットほど偏見がなく、隠す必要もありません。
推奨はできませんが、私は安全ピンで8回ほど穴を開けたり塞いだりしました。
・献血に行く。
※これは身体に傷をつけたりピアスを開けたりしてから行ってはいけません!!
血液中に雑菌が入り、そのせいで輸血された患者さんが亡くなるリスクがあります。
傷が完全に治るまで待ちましょう。
献血は一番のおおすすめです。血が見れるし、痛みや血を抜かれている感覚がわかるし、何より感謝されて人のためになれます。
自分でも誰かのためになれることが実感できます。
途中から血液濃度が足りなくなったり、睡眠障害で服薬を始めたりして
私はできなくなってしまいましたが、できる方は是非、輸血を待っている患者さんを
助けに行ってあげてください。
リストカットをやめるための代替案を紹介いたしました。
●リストバンド販売について
当方、私自身も使用している、リストカットを隠す肌色のリストバンド・アームバンドの販売を行なっています。
自身もリストカット跡を隠して生活しているため、伸縮性がよく、洗って何回も使える、肌色のリストバンドを作成いたしました。
ひとつ800円で販売しています。興味のあるかたは、ご連絡ください。
メルカリ:
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よろしければ、あなたの声を聞かせてください。
読んでくださりありがとうございました。