世界をひとり飲み歩く。

大企業OL×フリー英会話講師。月1旅行を謳歌しつつ、家庭不和で辛い思春期を送った高校生の自分に向けたブログを書いています。

この国が生きづらい5つの理由 死にたいあなたは悪くない

今日も死にたい、私なんていなくなってしまえばいい、と思っていたあなた、こんにちは。

 このブログを開いてくださり、ありがとうございます。

 

よく精神論で、「悪いのは環境じゃない、心の持ち方だ」と刷り込まれてきた私たちは、苦しい状況にあると「自分がいけないんだ」と信じ込んでしまいます。

でも、本当にそうでしょうか?

 

海外に行くと、「あれ、日本って格別に生きづらい国なのでは?」と感じます。

今回はその理由についてお話しします。


目次

 

 

  1. 同じ型にはめようとする教育

    幼稚園、小学校、中学校、高校と、「多様性」を伸ばそうとしているように見せかけて、大部分は「育てやすくて聞き分けがよくて賢い子になってね」と子どもをしつけます。

    みんなと同じようにできないと、「悪い子ね」と目をつけられ、同級生からも浮いてしまいます。

    どうしてか?

    学校のプログラムが画一的すぎるのです。

    みんなで同じ時間に同じ場所に行き、同じ授業をいい子に座って受け、同じテストで高い点数をとる。

    当然、座って集中するのが得意な子、他の子と話すのが得意な子、みんなと同じペースで覚えることができる子ばかりではありません。

    この段階で、「できない子」「落ち着きのない子」「暗い子」などとレッテルを貼られてしまえば、その自己評価は大人になっても消えません。


  2. 「親子の絆」で縛りすぎてしまう制度と風潮

    親子関係が良好な人たちばかりではありません。つい最近(2018年6月)も、5歳の女の子が虐待されて亡くなる事件がありましたね。

    同月、新幹線で無差別に女性2人を切りつけ、男性一人を殺害した小島一朗容疑者も、両親との仲が非常に悪かったそうです。


    親は神ではありません。子供と同じ人間です。

    時には子供を上手に愛せない親、虐待する親もいます。

    そんな時に、「社会全体で子供を育てる」という概念とシステムがあれば、子供は救われます。


    しかし、日本では法律が親と子をあまりにも強く縛り付けているために、機能不全家族に生まれた子供は逃げ道がありません。

    子供のうちは親への経済的依存から逃げられず、自立してからも親の介護から逃げられません。

    こんな世の中に絶望してしまうのは、当然のことです。


  3. 学歴社会、長時間労働

    この国のヒエラルキーは、とても明確です。

    たくさん勉強して、いい大学にいって、いい企業に勤める。

    そうすれば幸せな人生を歩める。

    私たちは呪文のようにこの言葉を聞いて育ちます。


    途中で勉強に挫折した人は、「いい企業」への道を断たれ、低収入のスパイラルにはまります。


    大学を無事卒業して、いい企業に入ったとしましょう。

    待っているのは、長時間労働、無駄な資料作成、上司との上下関係、複雑な人間関係。


    いままでなんのために頑張ってきたの?と、泣きたくなってしまう人、死にたくなってしまう人は多いでしょう。(高橋まつりさんの自殺事件:地方のシングルマザー家庭から、猛勉強して東大に入学。卒業後、大手広告会社電通に入社し、過労で自殺)


    ここでも多様性が認められない社会が顔を出します。

    本来なら、決められたレールの上を時間通りに進む必要などないのです。人より早くても遅くても、回り道をしてもいいはずなのです。

    ですが今の日本では、周りより早すぎて浮いていないか?周りより遅れていないか?レールに乗れなかったらどうしよう?

    と、常に怯えるような雰囲気を感じます。


    学校中退、飛び級、留学、休学、一度就職してから学校に入り直す、高校で起業する、海外で働く、バイトから正社員になる

    たくさん道はあるべきなのです。みんなと同じに進む人生なんて、あなたのものではありません。


  4. 多様性への理解不足

    最近は、LGBTIQ+の人たちへの理解が広まってきていますね。

    しかし、彼らは本当に唯一のマイノリティーなのでしょうか?

    私がアメリカの大学に留学して、驚いたことがあります。

    それは、「結構頭のいい大学」なのに、発達障害を持つ人がとても多いということです。


    ADHD、ADD、アスペルガー自閉症学習障害………

    列挙したらきりがありません。

    しかも彼らは、そのことを自他ともに個性として受け入れています。

    「私ADDもってるんだよね」「あ、そうなの?見えないね」「そうそう、衝動性の方じゃなくて注意欠陥の方なんだ〜」


    「知ってるとおり、僕は軽い自閉症を持っているからさ、友達ができなくてすごく辛い時期があったんだ。でも今はこんなに多くの人に誕生日を祝ってもらえて、すごく幸せだよ」

    「大変だったねー!!イエーイ!このケーキ食べなよ!」


    「(外を歩きながら)僕、靴ってなんで履くのかわかんないんだよね。だから履かない。でも多分スーパーの中は裸足で入れないから、外で待ってるよ」
    「え、じゃあ私のサンダル半分こしてピョンピョンして入ろうよ!それかくつあげるからおんぶして!」


    大学入試や期末試験も、ADDなど集中して試験を受けられない生徒には、一教科に8時間ほどの試験時間が与えられます。


    発達障害を持つ子がある種「隔離」されてしまう日本で、こんなことが可能でしょうか。

    場所を変えたら、同じ障害を持つ子も、生き生きと自由に暮らしています。

    (地域や経済状況によることは承知です。)


  5. 容姿の過大評価

    日本が、特に人を外見で判断する傾向にある国だと知っていましたか?

    例えば初対面で、「目が大きいね」「鼻高いね」「美人だね」なんて、よく聞きますよね。

    でもそれ、海外では失礼にあたることも。

    初対面で外見のことに触れると、「は?どういうこと?それが?」

    という反応をされることが多いです。また、日本で「私可愛いから」と言えるのは、本当に顔が整っている人だけですよね。

    でも、多くのアメリカ人は、身体の大きさ、にきびの有無、顔の造形に関わらず、自分たちの魅力を知っています。

    "I know, I'm pretty"(私が可愛いことくらい知ってるわよ)なんて言葉、しょっちゅう聞きます。

    「信じられる?ママったら、私のにきびがひどいから治療しましょう、ですって!にきびがあってもこんなに可愛いのに、失礼すぎるよね」

    という友人の発言を聞いたときは、本当に爽快でした!

    さらに、ネットやテレビをみれば、そこらじゅうで「ブス」「デブ」「キモい」なんて言葉を目にしますよね。

  6. この文化、ほんっとうに独特です。ルッキズム(外見至上主義)を煽るようなメディアが問題視されるようになってきていますが、日本はまだまだ後進国

    人間の価値は顔じゃないんですから。

    人の価値を顔の造形で判断するなんて、ヤリモクの猿みたいな人間か、自分の周りに置く人間をアクセサリーとしてしか見れない人がすることです。

    (もちろん、清潔感や、恋愛に関しては、外見もある程度大切なのはわかります。でも、デブ!とか、ブス!とか、必要ないのに吠えてる人たち、恥ずかしくない?)

    自分をブス、デブ、キモいと思ってしまうひとたち。

    間違ってるのは、この国の文化かもしれないません。

 

まとめ

いかがでしかか?

うわー、たしかに、生きづらい。私のせいじゃなかったんだ、

と、一人でも多くの方に思っていただけたら嬉しいです。

 

 

よかったら、読んでくださったあなたの「生きづらいと感じる瞬間」や、「こんな会社やシステムがあったらもっと生きやすいのに」というアイデアを、コメント欄で教えてください!

 

f:id:happielife:20200526004233j:plain